白内障手術の際、大学病院では入院することが多いと聞きましたが、外来でも手術することはできるのですか?

外来でも手術可能です。現在の白内障手術は、注射針より少し太い手術器具を小さな切開創に入れて行う「超音波水晶体乳化吸引術」という方法が主に用いられています。切開する範囲が狭いので体に対するダメージが小さく、外来で手術しても特に問題が起こることはありません。
ただし、糖尿病で血糖値が高い、広範囲の心筋梗塞がある等、重い病気を患っている方には入院をお勧めすることもあり、その際には適切な病院をご紹介しています。

費用はどのぐらいかかりますか?

健康保険の種類にもよりますが、70歳以上のお年寄りの方で大体3万円くらい、仕事をしている年代の方ですと6万円くらいになります。ただし、これらの費用はお掛けになっている生命保険等で保障されていることが多いです。
保険会社によって、またお掛けになっている保険の種類によっても異なりますので、費用について詳しくは加入されている保険会社にお問い合わせください。

痛くないですか?

局所麻酔をしてから手術をしますので、手術中に痛みはそれほど感じません。手術後も目の中が少しゴロゴロとするだけで、痛いとおっしゃる方は少ないです。

眼内にレンズを入れるということですが、それはどんなものですか?長い間入れていて、変化(劣化)しないのですか?

アクリル等でできた眼内レンズを虹彩の後ろ側に入れるという手術を患者さんに施し始めてから20年ほど経ちましたが、レンズ自体に深刻な問題が起きたことはまだありません。